2025年1月初旬、淘宝(タオバオ)は送付先住所の指定なしで友人知人にギフトを贈ることができる新機能を公開した。贈り物が盛んになる春節シーズンが近づくにつれて、この機能は新たなギフト贈答方法としての地位を確立しつつある。そんな中、淘宝は2025年春節の人気ギフト一覧を公開した。サクランボやナッツ詰合せなど従来から定番になっている食品ギフトに加えて、漢服やゴールドペンダントなど新年を華やかに彩るファッションアイテム、年男・年女が厄除けのために着用する赤パンツなどがリストに挙がった。
淘宝のギフト贈答機能が公開されて以降、ギフトの受取人として主役になっているのは高齢者層だ。2024年3月の時点で、中国のインターネット利用者のうち50歳以上の人口は3億2千万人に達し、全体の26.5%を占めている。高齢者向けギフトとして挙がったのは、健康診断ギフト券、補聴器、ヘアカラーだった。社会の成熟とともに予防医療に関心を持つ高齢者が増え、健康診断や人間ドック用のギフト券の人気は年々高まっている。それに続き、補聴器や白髪を目立たなくするヘアカラーも人気を集めた。ギフト贈答機能が開始されてから、補聴器とヘアカラーの売上は前月比で50%近く増加している。
春節のギフトを一番楽しみにしているのは子供たちだろう。しかし子供たちの期待とは裏腹に、春節の人気ギフトには冬休みの宿題がランクインした。ギフト贈答機能の公開後、小中学生向けの教科書や参考書の売上は前月比175%以上増加し、2週間で2000万冊以上が販売された。ギフト贈答時にはコメントを入力できるが「届いたらすぐに宿題を始めてね」など、子供たちにとって耳の痛いメッセージを残す人も多かった。冬休みの宿題と並んでリストに挙がったのは、子供たちのソーシャルツールとも称されるキッズスマートウォッチだった。冬休み中も宿題に追われる子供たちにとって、少しは救いになるかもしれない。
一方、若者世代は趣味や嗜好が細分化・多様化しており、人気が特定のギフトに集中することはない。リストには、アニメキャラクターのぬいぐるみやバッジが所狭しと取り付けられた「痛バッグ」、SNSで話題となった中国国家博物館のAR鳳冠マグネットなどの冷蔵庫マグネット、クリエイティブな友人へのプレゼントに最適なギターなどが挙がった。また、ペットを飼っている人向けにペットフードや自動給餌器、今年の干支である蛇のグッズ、乾燥する季節に最適な秋冬用フェイスパックもリスト入りしている。
ギフト贈答機能の公開から、まもなく1か月が経とうとしているが、現在のところ好評を得ているようだ。淘宝は今後、複数の人に同時にギフトを贈れる機能や、お返しのギフトを贈る機能など、さらなるアップグレードを進めていくという。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |