2016年9月16日、百度がアメリカのカリフォルニア州で自動運転車の許可を正式に取得したことが明らかになった。これにより百度の自動運転車開発はより一層加速するものと予想される。百度は昨年12月に自動運転車開発の計画を発表してから、この分野での投資や提携企業を徐々に増やしてきた。中国国内では既に公道での走行テストにも成功している。
自動運転車を開発する多くの企業にとって、カリフォルニア州は非常に重要な場所だ。多くの企業がこの場所に最先端技術を開発する研究所を設けている。それに加えて、シリコンバレーは多くのスタートアップ企業や自動車関連企業が集まる場所でもある。
百度はカリフォルニア州で自動運転車の許可を取得した15社目の企業となった。これまでに許可を取得した企業にはフォルクスワーゲン、フォード、ファラディフューチャー、Googleなどそうそうたる顔ぶれが並んでいる。百度は今回の許可取得を受けて、できだけ早期にカリフォルニア州で自動運転車の走行テストを行うことを表明した。百度の高級副総裁兼自動運転事業部総経理の王勁氏は「カリフォルニア州で走行テストを実施することで、百度の自動運転車開発はさらに加速していくでしょう。」と話している。
百度は今年4月シリコンバレーで自動運転技術を開発する研究所を設立し、今年の年末までに100人を超す規模まで人員を拡大する計画を発表した。現在この研究所では、機械学習、ロボット、視認センサーなどのエンジニアが働いている。それに加えて現在、百度は自動車業界から大量の人材スカウトを急いでいる。
今年8月、百度はフォードと共にシリコンバレーのレーザーレーダー製造メーカーであるVelodyneに1.5億米ドルを投資した。レーザーレーダーは光を用いて遠距離にある対象を分析する技術で「LIDER(ライダー)」とも称される。この投資により、将来的に自動運転車でレーザーレーダーを使用する際のコストが50万米ドルから2万米ドルまで下がると予想されている。
Velodyneは1983年に創業した企業で、当初は音響技術を専門としていたが、この10年間は「Velodyne LiDAR」というレーザーレーダー技術の開発に力を入れてきた。Velodyne LiDARは感知した対象を独自のアルゴリズムで3Dデータに変換する。この技術は位置認識、目標識別、衝突防止など自動運転車に関わる様々な領域での活用が期待されている。
これに対し王勁氏は「我々が思うにVelodyne LiDARは現時点で最も優れたレーザーレーダーです。この投資はVelodyne社が更に精密なレーザーレーダーを開発する助けになるでしょう。」と語った。
フォードCTOのラジ・ナール氏は「我々は自動運転車プロジェクトが始まった当初からレーザーレーダーが自動運転車開発の鍵となる技術だと考えていました。レーザーレーダーの感知能力は強力で、レーダーとカメラの長所を兼ねた備えたものになるでしょう。」と話している。
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