4月18日、微信は企業向けグループウェアの企業微信を正式に発表した。企業微信の利用は無料で、動作環境はiOS、Android、Windows、Macとなる。利用したい企業はまずパソコン向けウェブサイトからの申込みが必要。企業微信の主な機能は、テキストや音声での業務連絡、連絡先管理、業務用電話発信、メール管理、スケジュール管理、経費精算、ドキュメント共有など。情報はクラウドで管理され、全ての端末で同期される。
企業微信開発チームは、企業ユーザーのセキュリティ上の要求を考慮し、設計段階で通信とデータ保存の暗号化を徹底した。それに加え、企業向けアプリケーションの特徴であるユーザーの権限管理を強化することで、情報漏えい等のトラブルを未然に防ぎ、企業情報を安全に管理できるシステムを構築した。
企業微信開発チームは、今後もユーザーからのフィードバックを受けて改善を続けていくと表明している。それと同時に、サードパーティが企業微信のプラットフォーム上でアプリを開発できるようにオープン化を進めていくという。
ライバル企業のアリババは2014年12月に企業向けグループウェアの釘釘(DingTalk)をリリースしている。釘釘は既にオープン化も実現していて、配車サービスの中国Uberなどの企業がアプリを提供している。
企業微信の公開に関して、釘釘はこれまでのところ何の反応も見せていない。
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