2025年1月9日、中国の正月である春節まで1か月を切った中、淘宝(タオバオ)は新しい形のギフト贈答機能を開始することを発表した。ギフト贈答は簡単なステップで手続きが完了し、相手先の住所を知らなくても商品ギフトを贈ることができる。
今回のアップデートで淘宝アプリの商品ページにある「カート追加」ボタンの横に「ギフト贈答」ボタンが設置された。ギフトを贈りたいユーザーは「ギフト贈答」へ進んだ後で支払いを実行すれば、ギフト贈答用のURLを作成できる。URL作成の際に4桁のセキュリティコードを設定する必要はあるが、送付先住所などの情報を入力する必要はない。その後、作成したURLを淘口令(淘宝の短縮URLサービス)やQRコードなどでギフトを受け取るユーザーに送付すればいい。
ギフト用のURLを受け取ったユーザーは淘宝アプリで4桁のセキュリティコードを入力してURLを開けば、ギフトの内容を確認できる。ギフトを受け取る場合は、自分で送り先住所を入力すれば発送手配が完了する。もしURL作成後24時間以内にギフト受領が完了しない場合、そのURLは無効になり、代金はギフトを贈ったユーザーに自動で返金される。
淘宝のギフト贈答機能は、WeChat(微信)が開発テスト中の「藍包」に似ているという声も多い。「藍包」はWeChatのメッセージアプリを通して、同じように住所入力なしで商品ギフトを贈ることができる機能だ。中国では伝統的に紅包と言う赤い封筒に入れてお年玉を贈る習慣があるが、WeChatでは2014年からアプリ上でデジタルキャッシュを送金できるサービス「紅包」を開始している。今後はそれに対を成す形で、青い封筒を意味する「藍包」が始まり、商品ギフトを贈ることができるようになる見込みだ。
淘宝とWeChat、中国でデファクトスタンダードになっている2大アプリが住所不要のギフト贈答サービスを始める。日本と同様にプライバシーを重視して住所交換を避ける人が増える中、今後このような形式のギフト贈答が普及していく可能性は高いだろう。
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