中国では毎年、旧暦の正月である春節が近づくと、多くの人が春聯や倒福、春節ランタン、春節ウォールステッカーなど新年を彩る装飾品を買いに走る。近年はこれらのアイテムをオンラインで購入する人も増えたため、春節前後には宅配便需要の大きな波が到来する。かつては春節に合わせて休業する宅配業者が多かったが、新たな需要に応えるため春節期間中も営業を続ける業者が増加傾向にある。実際に中国郵政、順豊(SF Express)、京東物流、徳邦、極兔、中通などの主要な宅配業者は春節期間中も休まずに営業を続けることを公表している。
もちろんこれらの業者も全ての配送センターを稼働し続けてるわけではない。春節期間中、運送業者は人員リソースを柔軟に配分するために、オフィス街や学生街などの人員を削減し、需要の高い地域の配送センターに絞って営業する。中国人にとって春節は最も大切な祝祭日で、この期間合わせて帰省する人が多い。そのため多くの企業にとって人員確保は悩みの種になっている。営業を続ける運送業者も、人員確保に割り当てるために、春節期間中の配送に追加料金を課す場合が多い。順豊では20kgを超える荷物に追加料金を課す。徳邦は重量に応じて0.3~0.5元/kgが加算される。円通、申通、中通などの運送業者も一般には公開していないが、提携企業に対して春節期間中の値上げを通知している模様だ。
その一方でアリババグループが運営する菜鳥裹裹は、春節期間中も休まずに営業するが、一般消費者に対する値上げは行わないことを発表している。春節期間中も全国103都市で通常どおりサービスを提供するが、配送料の値上げは菜鳥裹裹が補填する形をとり、消費者への価格へは転嫁されないようだ。
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