当当が京東に出店し書籍の販売を開始。これまでのライバル関係が一転、仕入やマーケティングなどで協力関係構築へ。

2022年1月10日、中国の大手ECプラットフォームの京東(JingDong)と当当網(DangDang)は戦略的パートナーシップを締結し、当当網が京東のプラットフォーム上に公式ショップを出店し、書籍の販売を開始することを発表した。当当網は、独占販売権を持つ商品も含め、自社プラットフォームで販売している全ての書籍を京東でも販売する。

京東と当当網はオンラインの書籍販売をリードする2社で、これまではライバル関係にあった。しかし今回の発表によると、消費者により多くの良書を提供し書籍業界を盛り上げるために、両社は在庫管理、カスタマーサービス、マーケティング、仕入などにおいて今後協力関係を深めていくという。在庫管理の面では、倉庫の共有、在庫の相互補完などを推進し、コスト削減および効率化を進める。マーケティングにおいては、4月23日の子ども読書の日、6月18日の京東創業祭、11月11日の双11セールなどに協力して販促活動を実施していく。カスタマーサービスにおいては、販売価格の標準化を進めるとともに、京東と当当で二重のサービス保障や優待を受けることを可能にし、顧客満足度を高めていく狙いだ。