12月16日~18日、中国が主催する世界インターネット会議が浙江省烏鎮で開催された。この会議には中国政府も力を入れていて中国国家主席習近平氏など政府要人も出席した。
16日午後、この会議で最初のインターネット+に関するフォーラムが開催され、ネット金融のイノベーションおよび今後の発展について討論された。このフォーラムでテンセント副総裁の賴智明氏が講演を行い、未来のネット金融に関する構想を語った。
「テンセントは現在急速に進展しているソーシャル化およびO2O化に沿って、今後も質の高いサービスを生み出していきます。今後のネット金融はモバイル端末を通してこそサービスの恩恵を十分に享受できるでしょう。」
賴智明氏は、テンセントが運営する資産管理サービス「理財通」は数千万のユーザーが利用していることや、微信の投げ銭機能である微信紅包は現時点で1日あたり送受信回数が22億回に達していて、その回数は急速に増加していることを明らかにした。テンセントの金融サービスは自社内で完結するのではなく、ローン、資産管理、ネット証券など関連する分野をつなぐプラットフォームになることを目指しているという。また同氏は、テンセントがインターネットサービスを通してが築いてきた個人の信用評価システムは金融分野でも利用可能で、より正確な与信判断に役に立つということを強調した。
「新しいビジネスモデルは常にモバイルインターネット上で起こっています。ビジネスの仲介役としてネット金融サービスは重要になるでしょう。モバイルインターネットはまずソーシャルを変え、娯楽、生活、教育を変えてきました。今後は金融の分野で大きな変化を起こすでしょう。」
各領域のプレイヤーはテンセントが作り出すネット金融のエコシステムから抜け出すのは難しくなっているのかもしれない。
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