児童の失踪や誘拐は中国社会における大きな問題のひとつだ。政府と教育機関はこれまでもこの問題に取り組んできたが、失踪や誘拐の発生は山間部に偏っており、そのことが捜索をより一層困難なものにしてきた。今回中国のメッセージアプリWeChat(微信)が中国全土に広がるモバイルネットワークを活用しこの問題の解決に乗り出した。
WeChatは中社児童安全科技基金と連携して「児童失踪通報プラットフォーム」を開始した。モバイルネットワークとGIS(地理情報システム)の技術を利用して、児童失踪事件の情報収集をする。失踪事件の通報があると、児童が失踪した場所を起点に移動速度から算出した距離を半径とする情報収集サークルが作成される。通報後30分以内は1分あたり1kmずつ情報収集サークルが拡大され、サークル内のユーザーに失踪事件に関する情報がプッシュ通知される。30~60分では1分あたり2kmずつ、1~3時間では5kmずつ、3時間以上では17kmずつ情報収集サークルは拡大していく。サークル内にいるユーザーから広く情報を集めることで、捜索の困難度を分けるいわれる3時間が経過する前に事件の解決を計る。3時間が経過すると情報収集サークルは中国全土に拡大されることになる。
失踪事件を通報したいユーザーはWeChatの公式アカウントで「CCSER児童失踪預警平台」と検索するか、「CCSER001」のアカウント名を指定して、児童失踪通報プラットフォームの公式アカウントをフォローをすればいい。フォローをした後、ユーザーは捜索者として地理情報の提供を許可をする必要がある。失踪事件を通報するには身分証認証が必要なので、小さい子供を持つ保護者はまず初めに身分証認証を済ませておくといいだろう。
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