2023年5月23日、淘宝(タオバオ)と同じアリババグループ傘下の中古品売買プラットフォーム閑魚は、9周年に合わせて製品発表会を開催した。閑魚は製品発表会の中で、『海鮮市場』と呼ばれるユーザー間コミュニティ機能の導入など、全面的なアップデートを実施することを発表した。今後は、従来の中古品売買機能に加えてコミュニティ機能の充実を図り、この2つの機能を軸としてサービスを発展させていく計画が示された。
今回発表された『海鮮市場』は、ユーザーが新しいモノを発見し、新たな売買を生み出すための場所という位置づけだ。ユーザーが中古品売買の楽しさを共有することで、他のユーザーにインスピレーションを与え、それが次の売買につながっていくというシナリオを描く。閑魚は従来からネットユーザーの間で『海鮮市場』と暗に呼ばれており、それがこのユニークな名称の由来になった。そのため閑魚CEOの季山氏は「閑魚が海鮮市場をリリースしたというよりも、閑魚とユーザーが共同で海鮮市場を生み出したと言ったほうがよいでしょう。」と語った。
それ以外に『趣味の達人』や『魚力値』などのアップデートも発表された。
現在、閑魚には各分野の趣味に精通する『趣味の達人』と呼ばれるユーザーが約80万人いる。彼らは日々それぞれの分野でニュースや新製品などに関する情報発信を行っている。閑魚はこのセクションでも双方向性を強化し、趣味の達人と彼らをフォローするユーザーの交流を促進していく。また達人の育成にも力を入れていく予定で、10万人以上のフォロワーを持つ『達人中の達人』を増やすことを目標に掲げている。
さらにユーザーが買い手と売り手の信用状況をより正確に把握するための信用評価システム『魚力値』が新たに導入されることも発表された。個人間売買が中心の閑魚では、正確な信用評価システムの構築がコミュニティ発展のカギとなる。そのため閑魚は今後も信用評価システム構築への投資を増やしていくという。
この日の製品発表会では、閑魚についての最新の統計情報も発表された。現在、閑魚のユーザー数は5億人を突破し、そのうち1995年以降に生まれたユーザーが43%、2000年以降に生まれたユーザーが22%を占める。これまで中国では、新品と中古品の間の価格差がほとんどなかったり、人々が面子を重んじ中古品を避ける傾向があったため、中古品売買プラットフォームが大きく育ってこなかった。しかし最近は物価の上昇や価値観の変化が後押しし、若いユーザーを中心として中古品売買に参加する人が増えている。そんな追い風の中、閑魚の存在感はこれまで以上に高まっていくことが予想される。
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