中国初のクラウドファンディング・スマートフォンとして注目された大可楽(DaKeLe)は、スクリーンに亀裂が生じたり、SIMカードスロットやマイクが故障するなど品質上の問題が多発している。さらにユーザーが修理のために工場に送ったあと音沙汰がないなど、カスタマーサービス上の問題も発生している。クラウドファンディングを実施した京東金融は、大可楽に対して迅速な問題解決を催促するとともに、ユーザーの権利を保護するために法的な手段も辞さない構えをとっている。
ユーザーのひとりである庄さんは今年2月クラウドファンディングを支援して大可楽のスマートフォンを手に入れた。1カ月ほど利用した後、ホームボタン上部のスクリーンに亀裂が生じた。百名以上のユーザーが同じ問題に遭遇し、彼らは大可楽に対抗するためにQQでグループチャットを作った。この問題に対して大可楽は人為的な破損だとして、修理をする場合は500元以上が必要だと回答した。その後庄さんは大可楽と協議をし、400元を払ってスクリーンを交換した。
しかし庄さんが遭遇したトラブルはこれで終わらなかった。庄さんは今年の夏、イヤフォンを使うときにいつも雑音が入ることに気が付いた。他のイヤフォンを使っても雑音は消えなかったという。庄さんがカスタマーサービスに問い合わせると、イヤフォンの故障だと回答された。また国慶節の休暇中に、スマートフォンで写真を撮影するときに異音が発生するようになり、その後すぐに電波が入らなくなった。庄さんは再度カスタマーサービスに問い合わせたが、SIMカードスロットが故障したのではないかと伝えられただけだった。庄さんは国慶節休暇後に大可楽の修理工場に直接電話をしたが、電話が通じることは一度もなかった。
他の2人のユーザーは庄さんよりもさらに醜い目に遭った。大可楽のスマートフォンが故障し、カスタマーサービスの指示通り工場に送り返したにもかかわらず、その後大可楽からなんの音沙汰もなかったのだ。
北京に住む趙さんは今年6月末、母親に大可楽のスマートフォンをプレゼントした。しかしその後すぐにスクリーンに亀裂が生じたため、修理のためにスマートフォンを深圳へ送った。「その間スクリーン交換にかかる費用について何度かカスタマーサービスと相談しました。数日前に新聞で大可楽の代表者が変わることを知り、私は急いで連絡をしましたが、カスタマーサービスは既に電話が通じませんでした。」
河南省にすむ陳さんはマイクが壊れた後、スマートフォンを天津まで送ったが、1か月ほど経って大可楽に連絡が取れなくなった。
中国工商部が運営する企業情報データベースによると大可楽の法人代表は既に創業者の丁秀洪氏から、楊瓊華氏に変更されていた。
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