9月23日、支付宝は10億元を投入して「全民開店計画」を実施することを発表した。この計画は2か月以内に100万人の口コミユーザー(口碑客)を募集し、彼らの力を借りて100万店の小売店や飲食店の支付宝出店を目指すというものである。芝麻信用が550ポイント以上の人ならば誰でも口コミユーザーになれる。口コミユーザーは自分が好きな小売店や飲食店に支付宝への出店を勧め、出店説得に成功すれば300元の奨励金を受け取ることができる。つまりうまくいけば、外食や買い物をしながらにして収入を得ることが可能なのだ。1443772656916544.png
今年の6月、アリババグループと螞蟻金服は60億元を共同出資し、支付宝に出店する店舗向けの管理プラットフォームである口碑を設立した。アリババが従来から運営していた飲食店向けサービス淘点点のシステムと小規模ビジネスへの融資を行ってきた螞蟻金服のノウハウが融合し、口碑のサービスはより充実したものに発展している。
小売店や飲食店が支付宝に出店するのはとても簡単だ。店主は口コミユーザーの招待バーコードをスキャンすると、口碑の申込みフォームが開く。申込みフォームに必要情報を入力し、数枚の店舗写真をアップロードすると、ほんの3分ほどで申込み手続きが完了する。その後、審査に通過すると支付宝の店舗ページがスタートする。口碑の店舗向けアプリを使うと、支店の登録や割引券発行が簡単にできる。さらに事前にレジ係を登録をすると、レジ係はスマートフォンを使って、買い物客から支付宝での支払いを受けることができる。
現在までにケンタッキー・フライド・チキン、ピザハット、全聚徳、外婆家などの大手飲食チェーンが口碑を通して支付宝に店舗ページを持っている。支付宝が公開しているデータによると、現時点で支付宝に出店している店舗ユーザーは10万店を超えている。その中でもケンタッキー・フライド・チキンの割引券は過去2か月間で2800万回以上も発行された。小売店や飲食店はオフラインで最も大きな消費を生み出すフィールドだ。そのためこのフィールドで巨大ネット企業による激しい競争が繰り広げられている。「全民開店計画」は支付宝がこの争いを制すために生み出された奥の手だ。
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