アリババが優酷土豆を買収するというニュースの熱さめやらぬうちに、またしてもアリババによる大型買収の報道が舞い込んできた。ある海外メディアがアリババは半年以内に新浪微博(ウェイボー)を全面買収し子会社化するかもしれないと報じたのだ。
2013年にアリババは子会社を通して5.86億ドルを新浪微博に投資し、新浪微博の発行済み株式の18%を取得した。現時点で新浪微博の時価総額は32億米ドルで、優酷土豆の50億ドルに迫る大型買収になる。しかし2015年第二四半期においてアリババグループは230億ドルほどの現金を保有しているため、アリババにとって新浪微博買収の金銭的な影響は限られている。
新浪はインターネット黎明期から、テンセント・網易・捜狐と共に中国4大ポータルサイトの一翼を担ってきた。しかしインターネットがモバイルへと移行するにつれて、新浪は次第に競争力を失ってきた。統計データによると新浪のニュースアプリのシェアは、他のポータルサイトのニュースアプリに大きく水をあけられている。
アリババによる投資以降、新浪微博にはアリババ傘下の淘宝や天猫の広告が頻繁に表示されるようになった。新浪微博は淘宝と天猫に大きなアクセス流入をもたらしている。その後も今日に至るまで、新浪微博とアリババの関係は親密度を深めてきた。10月15日に新浪微博はアリババの旅行サービスである阿里旅行と新たに提携することを発表したばかりだ。
その海外メディアは、アリババは新浪微博だけではなくその親会社である新浪をも含めて買収する可能性があるとも大胆に予測している。
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