エアコンが発電所になる？格力CEOが新技術を発表

家電メーカーの格力（GREE）のCEO董明珠は2021年7月6日、2021年中国新消費ブランド成長サミットで同社が開発中の新技術について次のように語った。

「格力はソーラーパワーと蓄電技術、エアコンを結合することで、エアコンが発電所になるような新技術を開発中です。都市電力網を介する必要も、電力の長距離輸送も不要です。十分なエネルギーを集めてエアコンを通して発電します。エアコンの温度を上げ下げする際に、余分なエネルギーを貯めて、夜間の照明などに利用できるようになります。」

しかし一部の専門家は「エアコンが発電所になる」という董明珠CEOの説明は正確でないのではと疑念を持っている。伊維経済研究院の呉輝氏は、エアコン自体が発電するはずがないので、ソーラーパネルと蓄電池を備えたエアコンが、エアコンで余った電気を他の家電に回すのではないかと語った。

これに対し北京特億陽光新能源の祁海珅氏は異なる観点を持っている。祁海珅氏は実際にエアコンの中の充放電コントローラーがは作用して『エアコンが発電所になる』ことは可能だと語っている。

『エアコンが発電所になる』という大衆にわかりやすいキャッチフレーズに対しては専門家の間でも議論がわいているようだ。