2016年6月8日、京東は江蘇省宿遷市の農村地区でドローン配送のテストを公開した。今回の配送テストで披露されたドローンは3種類で、積載重量は10~15kg。自動で荷受け・荷卸しが可能なモデルで、運航距離は5キロに達する。
京東はこれまでもドローン配送に関して大々的なPRを行ってきたが、今回の配送テストでは農村地区の住民が実際に京東で注文した商品が利用されたことで注目を集めた。この日、京東のドローンは宿遷市曹集鄉から飛び立ち、直線距離5キロを約10分で飛行して、孫莊鄉村まで商品を無事に届けた。この区間は地形の起伏が激しく、道路の両脇に農民が農作物を干していたりして、車両による移動が不便な地域だ。宿遷市では今後もドローンによる配送テストを続けていくという。
京東がドローン配送で目指しているのは農村地区における配送効率の改善である。農村地区は人口密度が低く、大都市のように多くの注文があるわけではない。しかし現状では注文が少ししかないとしても、配送員はトラックを運転して商品を届ける必要がある。農村地区の道路状況が悪いことも相まって、配送員の時間的ロスは大きい。特に雲南省や貴州省などの険しい山間地区では直線距離15キロの配送に半日近くかかる場合もあるが、このような地区においてもドローンは最短距離で移動できる。京東は農村地区の配送にドローンを活用することで配送効率を高め、配送コストを削減することを目論んでいる。
現在までに京東は中国内の4省でドローンの空輸許可を得ている。次に京東が目指すのは45キロを往復するドローン配送を成功させることだ。
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