淘宝でブランド品を購入するのは一種の冒険行為だ。淘宝には玉石混交の商品が出品されていて、その中から本物のブランド品を探し出すのは至難の業だからだ。5月9日、淘宝はこの悩ましい問題に対して新たな施策を発表した。淘宝の発表によると、今後ブランド品を販売する店舗は関連する証明書を提出しないとブランド品を掲載できなくなる。
ブランド品を取り扱う店舗は遅くとも5月20日までに関連する証明書を提出する必要がある。関連する証明書には、正規店で購入したことがわかるレシートやブランドの販売権利証明書などが含まれる。淘宝は証明書の提出から3~5営業日以内に審査を行い、審査に通過した商品のみが掲載される。
商品注文後に仕入をする代理購入店舗の場合は、まず商品を掲載する際に代理購入に関する情報を入力する。そして商品発送後にその商品の購入証明書を提出する。もし証明書が提出されない場合や証明書が審査を通過しない場合、その商品は掲載停止され、支払いも凍結される。
期日までに証明書が提出されない商品は自動的に掲載停止される。偽造証明書など有効でない書類が提出された場合は、淘宝は店舗に対してペナルティを課す。ペナルティには商品の掲載停止や店舗閉鎖などがあり、悪質な店舗の場合は中国工商局や公安などへ通報することもある。
世界税関機構の統計によると、世界のファッション業界において偽物商品が全流通量の約10%を占めるという。中でもブランド品は最も被害が大きいジャンルだ。これまで淘宝のような個人売買プラットフォームでは偽物に対する規制が難しかった。今回淘宝が発表したこの施策が果たしてどの程度の効果をもたらすのか、今後も注意深く観察していく必要がある。
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