テレビ東京が中国での動画配信を拡大。従来の優酷・土豆に加え、愛奇芸や楽視などにも配信を開始。

1月8日、テレビ東京は2016年1月から中国大陸地区での動画配信を拡大していくことを発表した。これまでテレビ東京は優酷土豆グループが運営する優酷と土豆に独占的に動画配信をしていたが、今後は愛奇芸や楽視、哔哩哔哩動画（中国では俗にB站と呼ばれているニコニコ動画風のサイト）にも動画配信を開始する。これにより合計5つの動画サイトでテレビ東京のコンテンツが視聴できるようになる。

テレビ東京の動画配信は2016年1月から順次拡大していく。例えば中国でも人気のアニメNARUTOは2016年1月14日から配信開始される。日本で毎週最新話の放送が終了した30分後、すなわち中国時間の19時半から、前述した5つの動画サイトで最新話が視聴できる。

テレビ東京は1964年に創業し、50年以上の歴史を持つ日本の5大キー局のひとつである。番組制作、テレビ放送、版権管理をビジネスの柱にしていて、現時点において日本で制作されたアニメの版権を最も多く所有するテレビ局である。なかでもNARUTO、境界、銀魂、ケロロ軍曹といった作品は世界中のアニメファンの間で人気が高い。

2011年テレビ東京は土豆と提携を開始し、中国大陸でNARUTOや銀魂などを含む70作品の動画を独占的に配信する契約を結んだ。2013年に土豆と優酷が合併した後も、独占動画配信契約は続いた。2015年末、中国の動画サイトの人気が分散していることや若い世代に人気の新しい動画サイトが台頭してきたことを鑑みて、テレビ東京は優酷土豆との独身配信契約を打ち切り、非独占的に動画を配信する戦略に切り替えた。